5月25日(水)に、今年度初めてのクラブ活動を行いました。既にお知らせのとおり、今年度のクラブ活動は3〜6学年の全校生で取り組み、10月に開催される西部・中津川地区の文化祭において取り組みの成果を発表するというねらいをもって活動を進めます。今年度は、山形県の夏の風物詩といわれ、中津川地区の工芸品とも深い関わりのある「花笠踊り」に取り組むことになりました。
県を代表する花笠踊り、本格的な踊りに触れさせたいという願いが叶い、民族文化サークル四方山会の会長さんと同指導部長さんのお二方にご指導をいただきました。
会長さんからは、菅を使った笠のよさ、それをたくさん生産している中津川地区、延いては自然に恵まれた飯豊町の素晴らしさに触れながら、花笠踊りの由来についてお話をいただきました。たくさんのことを教えていただきましたので以下要点のみ記します。
◇花笠踊りは農家の人が働く姿を、踊りにしたものであること。(土を掘り起こしたり、雨や日差しを除けたりする動作など、実際に踊りを披露していただきながらその動作の由来も教えていただきました。)
◇尾花沢のかんがい用水確保のために造られたコ良湖の築堤工事の際に、土を固める工事の際に唄われていた土つき唄が「花笠音頭」になったこと。(実際に土つきに使われた亀石と呼ばれる石【石の周りにロープをくくりつけたもの】を持ってきていただき、実物を見せてもらいました。)
◇花笠踊りに取り組む際に大切なことは、まずは自分が踊ることを楽しむこと。その楽しさを周りの人に伝えること。(それがお祭りのよさ)
◇柔道、剣道、茶道、華道、書道の「道」は「型」という意味があり、無駄な(余計な)力を入れない作法のこと。働き方や踊りにも型がある。
お話をお聞きした後は、体育館で実際の花笠踊りを見せていただきました。花笠踊りにはいろいろな流派があるということもはじめて知りました。安久戸流・上町流・トビナミ流・寺内流・原田流と5種類の踊りを見せていただきました。それぞれに独特な型があり、また、キレのある動きに魅せられ、子どもたちからは「自分も踊れるようになりたい!」という声が聞かれました。 会長さんのお話と本物の踊りに触れることにより、子どもたちは目標とする姿が少し見えてきたようです。これから何回かご指導をいただくわけですが、子どもたちがどのような成長を遂げていくのかこれからが楽しみです。
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